早稲田大学校歌

 

  

 

明治40年 

作詞 相馬 御風   作曲 東儀 鉄笛  

 校閲 坪内 逍遥

 

  

一.

都の西北 早稲田の杜に     聳ゆる甍は 我等が母校

等が日頃の 抱負を知るや  進取の精神 学の独立

現世を忘れぬ 久遠の理想  かがやく我等が 行手を見よや

わせだ わせだ わせだ わせだ わせだ わせだ わせだ

 

二.

東西古今の 文化の潮      一つに渦巻く 大島国の

大なる使命を 担ひて立てる 我等が行手は 窮り知らず

やがても久遠の 理想の影は あまねく天下に 輝きしかん

わせだ わせだ わせだ わせだ わせだ わせだ わせだ

 

三.

あれ見よかしこの 常磐の杜は  心の故郷 我等が母校

集まり散じて 人は変れど   仰ぐは同じき 理想の光

いざ声そろえて空もとどろに 我等が母校の 名をば讃えん

わせだ わせだ わせだ わせだ わせだ わせだ わせだ

 

 

 

高と稲穂

早稲田大学附属早稲田高等学院 逍遙歌

 

 

大正9年 

作詞 酒枝義旗  作曲 平山嘉三

 

 

早稲田唯一の逍遙歌 

早稲田大学高等予科を母体に発足した早稲田大学附属早稲田高等学院(現早稲田大学高等学院)で歌われたもの。歌詞に「戸山ヶ原」とあるのは、当時の高等学院が現在の戸山キャンパス内記念会堂の場所にあったため。徐々に大学でも歌われるようになり、大学では二番冒頭の歌詞「高と稲穂」を「学と稲穂」に替えて歌われた。

 

 

(歌詞)

緑滴る 戸山ケ原に ハ原に

集う健児の意気あがる早稲田

 

高と稲穂は 伊達にはつけぬ ツつけぬ

意気と理想のシンボルよ早稲田

 

集う若人 クローバーもえて モもえて

春は希望か 語らいか早稲田

 

夕べうるわし 梢の月が ツ月が

理想の川面に 銀を溶く早稲田

 

 

映像は⇒ こちら

 

 

紺碧の空

 

 

昭和6年 

作詞 住 治男   作曲 古関 裕而

 

一.

紺碧の空仰ぐ日輪   光輝あまねき伝統の下

すぐりし精鋭闘志はもえて 理想の王座を占むる者我等

早稲田 早稲田 覇者 覇者 早稲田

 

二.

青春の時 望む栄光  威力敵無き精華の誇り

見よこの陣頭歓喜あふれて 理想の王座を占むる者我等

早稲田 早稲田 覇者 覇者 早稲田

 

 

 

人生劇場

 

 

昭和12年 

作詞 佐藤惣之助  作曲 古賀 政男

 

(口上)

早稲田の杜が芽生く頃、花の香りは沈丁花、人生意気に感じたら、ビクともするなと銅像が、ビクともせずに風に立つ。崩れかかった築山は、江戸の昔の高田冨士、町を見下ろすてっぺんで、意気に感じた若者が、夕日に向かって吼えていた。春と一緒に青春の、波がドンドン押し寄せて、男子ばかりか女子まで、杜の宴に酔いしれる。逢うは別離の始めとか、さよならだけが人生さ、ああ人生のローマンス。

 昨日も聞いた今日も見た、早稲田の杜に青成瓢吉の出るという。御存知尾崎士郎原作「人生劇場」の一節より。

 ああ歓楽は女の命にして、虚栄は女の真情であります。わずか七日ばかりの享楽を得んがため、哀れはかなくも美しき乙女の貞操は犠牲に供せられたのであります。覆水盆に返らずのたとえあるが如く、親をいつわりし罪、いと深きかな。ああ哀れメリーさんよ、チンタッター、チンタッタ。

 

 

(歌詞)

一.

やると思えば どこまでやるさ  

それが男の 魂じゃないか

義理がすたれば この世は闇だ  

なまじとめるな 夜の雨

 

 

 

(口上)

 君みずや荒川土手の緑、さらに緑なるその中に、一点の紅を点ずる者あり、その名をお袖という。月よし酒よしお袖さらによし。深窓の令嬢に恋するを真の恋と誰がいう。泣いて笑ってこびを売る月下の酒場の女にも水蓮の如き純情あり。そのとき、かの熱血漢新海一八はこうつぶやいたのであります。

 「我が胸の 燃ゆる思いに 比ぶれば 煙は薄し 

桜島山」

 

 

(歌詞)

二.

あんな女に 未練はないが  

なぜか涙が 流れてならぬ

男ごころは 男でなけりゃ  

わかるものかと あきらめた

 

  

(口上)

 時は大正の末年、夕暮れのいと寂しき処、三州横須賀村、印ばん天にもじりの外套雪駄に乗せる身もいと軽く、帰り来たりしは音にも聞こえし吉良常なり。

 

 

(歌詞)

 

三.

時よ時節は 変わろとままよ   

吉良の仁吉は 男じゃないか

おれも生きたや 仁吉のように  

義理と人情の この世界

 

(口上)

 ああ夢の世や夢の世や、今は三歳のその昔、いとなつかしき父母や、十有余年がその間、朝な夕なに眺めたる、春は花咲き、夏茂り、秋はもみじの錦衣ぬ、冬は雪降る故郷の、生まれは正しき郷士にて、一人男子と生まれたる、宿世の恋のはかなさか、はたまた運命の悪戯か、浮き立つ雲にさそわれて一人旅立つ東京の、学びの庭は、早稲田なり。

 

(歌詞)

四.

端役者の 俺ではあるが   

早稲田に学んで 波風受けて

行くぞ男の この花道を   

人生劇場 いざ序幕

 

 

 

★「人生劇場」口上青島流初代家元青島秀樹様の口上による人生劇場

 

 

ひかる青雲
 

22年 作詞 岩崎 巌  作曲 古関 裕而

 

一.ひかる青雲 風さえ香る

若き生命の 歓喜の調べ

勝鬨あげて 手を打って

早稲田の幸を 歌おうよ

早稲田 早稲田 早稲田 早稲田

 

 二.天をどよもす 勝利の歌に

仰げ理想の ばら色雲よ

雄叫び挙げた 若人が

今快勝の歌に 酔う

早稲田 早稲田 早稲田 早稲田

 

三.鐘が鳴る鳴る 勝利の鐘が

早稲田勝てりと 高鳴りひびく

ああその鐘に 声合せ

勝利の歌を 歌おうよ

早稲田 早稲田 早稲田 早稲田

 

 四.希望の杜かげ みどりの夢よ

競う青春 誇りの歌よ

慶應倒し 意気あげて

この喜びを 歌おうよ

 

早稲田 早稲田 早稲田 早稲田

                                             

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 *その他の応援歌、学生歌、応援曲、コールについては早稲田大学応援部ホームページをご参照ください。